クエンティンタランティーノ監督のマカロニウェスタン
ジャンゴ 繋がれざる者
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ストーリー
主人のもとで人間性を奪われ、妻を奪われた奴隷のジャンゴは、賞金稼ぎのシュルツと出会い、自由を与えられ、彼と共に銃の腕を磨き稼いだ金で妻を買い戻そうと決意。お尋ね者を追うアメリカ横断の旅の最終目的地は、妻が捕らわれているキャンディ・ランド。そこは残忍な若き暴君カルビン・キャンディが君臨する農園だ。
ジャンゴとシュルツは奴隷商人を装いキャンディ・ランドに乗り込むが、見かけは黒人、心は白人の老獪な奴隷頭スティーブンが二人の正体を見破り!
思いも寄らない一大死闘が展開する!!
最後に生き残るのは果たして―――?
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タランティーノ作品は好きで、ほぼ全作品観ています。
今回の「ジャンゴ」は、タランティーノ作品にしては、王道というか、
あまり奇をてらっていない、ストレートな映画だと思いました。
丁度、事前に、クリントイーストウッドの「許されざる者」を観ていたので、
内容に若干既視感があったのかもしれません。
もちろん、派手なガンアクションや(グロテスクなシーンも)、
要所要所で入るコメディ的会話劇など、タランティーノ作品に特有の
見所はありましたが、ストーリーとしては(演出ではなく)やや大人しさを感じました。
主人公のジャンゴの格好よさはもちろんですが、私には主人公の師とも言える
Dr.キング・シュルツ医師がとても格好よく感じました。
飄々としていながらも、「沈着冷静な賞金稼ぎ」という出で立ちで、
前半は彼が主役のように立ち回ります。
奴隷のジャンゴを凄腕の賞金稼ぎに育て上げる修行の旅も、
まるで「ドラゴンボール」を観ている気分でワクワクしました。
ジャンゴも後半には立派な賞金稼ぎの出で立ちになり、
クライマックスの銃撃戦はかなり燃えるシーンです。
ただ、今回、悪役が若干印象が弱いような気がします。
レオナルド・ディカプリオ扮する「カルビン・キャンディ」も、
サミュエル・L・ジャクソン扮する執事の「スティーブン」も
悪どい事はしているのですが、ジャンゴやシュルツ医師の「ライバル」
と言うには少し演出的にパワー不足だった感じがします。
この二人の悪役がもう少しキャラが立っていたら、
より盛り上がったのではないかと思います。
やはり、タランティーノの映画だと、
キル・ビルのルーシー・リュー(オーレン石井役。日本刀を使う女殺し屋)や、
デス・プルーフ in グラインドハウスのカート・ラッセル
(スタントマン・マイク役。殺人カースタントマン)
のような「ぶっとんでてメチャクチャ強い」敵役が出ていると、それだけで
面白さがグッと増します。
ジャンゴは「キルビル風のマカロニウェスタン」という印象ですね。
この作品を観て、また他のタランティーノ映画を見返したくなりました。
満足度:★★★
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