旅の雑誌『Scapes』の刊行記念のイベントで
ミャンマーへの撮影旅行についての内容でした。
その中で、感動した話があります。
津田さんが訪れた、あるミャンマーのご家庭。
そのお家に、今は亡くなってしまったおじいさん、おばあさんを
撮影した1枚の写真がありました。
湿気の多いミャンマーで、水に濡れない様に大切に
ファイルされて飾ってあったその写真を見て、
津田さんは、「先祖代々守られて、受け継がれていく」
一枚の写真の力を感じたそうです。
私も、その話を聞いて、写真を撮るという事の本質を
見たような気がしました。
撮られた本人、撮った本人がいなくなってしまっても、
その痕跡を残す事ができる。
写真の持つ力の凄さはそこにあるのでは無いかと思います。
私がフィルムでの撮影が好きなのも、ネガであれ、プリントであれ、
写真が物質としてこの世界に残る事に魅力を感じる…という事が
大きな理由です。
いつまで、フィルムで写真を撮る事が出来るかわかりませんが、
出来る限りは、写真を撮って、世の中に残していこうと思います。
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