2013年8月22日木曜日

起死回生の2枚組アルバム:『The Living Infinite』Soilwork

スウェーデンのエクストリーム・ヘヴィメタルバンドの9枚目のフルアルバム。
今回はなんと2枚組です。

Soilwork『The Living Infinite』
リヴィング・インフィニットリヴィング・インフィニット
ソイルワーク

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Soilworkは1st〜4thくらいまではとても好きで、それ以降のアルバムも
全て聴いていたのですが、正直、ここ数作はパッとしないという印象でした。
4thでクリーンヴォイスによる歌を取り入れたのは良いのですが、
それによってアグレッシブさが無くなってしまい、かといってその歌も
キャッチーではあるのですが、同じ様な展開が多く、マンネリな感じがしていました。

ところがこの9枚目、イントロから続く2曲目「Memories Confined」で
いきなりブラストビートを使用した、とても激しい曲で驚きました。
1stアルバムの「Entering The Angel Diablolique」〜「Sadistic Lullabye」を彷彿とさせるような
素晴らしい流れです。

サビのコーラスの入れ方も、アグレッシブさを損なっておらず、
この曲はSoilworkの全アルバム通しても屈指の完成度だと思いました。

その後も緩急使い分けた良曲が続き、飽きさせません。

1枚目が40分弱で終わるのも、一気に聴けてとても良いボリュームです。

ほとんど文句の無いアルバムですが、さすがに2枚組は重い…という気がしました。
こちらはまだあまり聴き込めてないのですが、一聴した印象だと1枚目よりも
印象に残る曲が少なくて(大人しめの曲が多い?)これなら、上手くまとめて
1枚で出しても良かったのでは?と思ってしまいました。

ただ、フルアルバムを2枚組で出そうとするあたりに、バンドのこのアルバムに
かける意気込みは伝わってきます。

そして相変わらず、ビョーンのボーカルはとてもカッコいいです。
デス系のシャウトとクリーンボイスを違和感無く使い分けていて凄いと思います。

ここ最近のSoilworkの作品に納得できなかった人でも満足できる
起死回生の1枚です。

満足度:★★★★★

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