容疑者Xの献身 (文春文庫) | |
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花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた。そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。
そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。
すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。彼は当初この事件に傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。
http://ja.wikipedia.org/wiki/容疑者Xの献身
最後のトリックがかなり衝撃的でした。
他人のために、ここまで献身的な事が出来るのか…と、
天才数学者・石神の論理を越えた、人の想いを感じる事ができて、
とても感動しました。
それだけに、ラストシーンはとても悲しかったです。
ミステリーですが、ストーリーも素晴らしく、直木賞受賞も納得です。
テレビはあまり詳しくないのですが、
福山雅治主演の「ガリレオ」シリーズとして
映画化もされているのですね。
湯川と石神はわりと良い年をしたおじさん学者…というイメージで読んでいたので、
湯川が福山雅治というのは若干違和感を感じてしまいます…。
映画も評判が良いみたいなので、機会があったら観てみようと思います。
満足度:★★★★★
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