2013年11月14日木曜日

人の心理を利用した叙述トリック「ハサミ男」

ハサミ男:殊能 将之

ハサミ男 (講談社文庫)
ハサミ男 (講談社文庫)殊能 将之

講談社 2002-08-09
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舞台は2003年東京。女子高生2人が同様の手口で殺害される事件が発生していた。2件とも被害者の喉にハサミが深く差し込まれていたことから、マスコミは犯人を「ハサミ男」と命名。ハサミ男は連続猟奇殺人犯として世間の耳目を集めていた。
一方、ハサミ男は3人目の犠牲者を選び出し、入念な調査を行っていた。しかしその調査の中で、自分の手口をそっくり真似て殺害された犠牲者の死体を見つける事となる。先を越されてしまったハサミ男は、誰が殺害したのか、なぜ殺害したのかを知るため調査を開始する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハサミ男

犯人が語る形式の叙述ミステリー。

タイトルだけだとスプラッターなイメージがしますが、文体は軽いので、
意外に読みやすかったです。

本作の最大の見せ場であるトリックの場面、
私は文章を読んだだけでは何が起こったのか分からず
まとめのサイトを参照して、やっと理解する事が出来ました。

主人公に多重人格っぽい要素があったので、それに引き込まれてしまいそうでした。

構造を理解してから読むと、納得できました。

トリックがすっと把握できる方は、
とても新鮮に驚けるのではないでしょうか。

映画化もされているようですが、どのように映像化しているのか
気になります。

満足度:★★★

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